いい本読んだよ
2006年 05月 19日
昨日めりとだちを耳鼻科に連れて行った。
長い待ち時間に備えて、姪っ子から借りたまま
まだ一度も開いてない1冊の本をお供に持って家を出た。
「シーラという子」というタイトルのその本は、
大学で児童心理学を学んでいる姪っ子が
「ぜひ読んで欲しいから。」 と言って持ってきてくれた。
彼女が高校生の頃にこの本を読んで、
今の進路を決めるきっかけになったのだと言う。
姪っ子は将来、心に大きな傷を受けてしまった子供たちを
ケアする仕事に就きたいのだそう。
耳鼻科の待合室でその本を開いてからというもの、
まるで心が強力な磁石で引き寄せられたかのように
その本から離れる事ができなくなってしまった。
耳鼻科での待ち時間も終わり、(1時間半位あったのにあっという間だった。)
薬局の待ち時間もずーっと本に釘付け。
ご飯の支度の間も頭の中は本の内容で埋め尽くされていて、
みんなが寝静まってからは、久しぶりに夜中まで読みふけってしまった。
このまま一晩で読みきってしまおうかと思う位、本を閉じるのがいやだったが、
翌日の生活のリズムが狂ってしまうと自分が大変な思いをするだけなので、夜中の2時を回ったところで寝る事にした。
朝、目がさめてからも頭の中は本の続きを読むことでいっぱい。
落ち着いてじっくり読むために、洗濯機を回し、掃除機を掛け、食器を洗い、
やるべき仕事をさっさと済ませてから本の続きを読み始めた。
”シーラ”は6歳の女の子だ。
幼い頃に母親に捨てられ、刑務所から出てきた父親に引き取られて虐待を受け続け、貧困な環境でボロ雑巾のように扱われて過ごしてきた。
彼女の心は閉ざされ、世の中に対し敵意を剥き出しにしてありとあらゆる社会的問題行動を起こす。
シーラは3才の男の子を誘拐して木に縛り付け、火をつけて重症を負わせた。
裁判によって精神病院に入れられる事が決まったシーラは、
病院の空きが出るまで ”トリィ”という女性教師が受け持つ
『くず学級』に送り込まれることになった。
シーラはこの教室でトリィと過ごした5ヶ月の間に
ここで関わった人々から注がれる愛によって少しずつ心を開き、
本来持っていた才能を開花させ、未来への希望を見出していく。
”トリィ”という女性教師がこの本の著者。(トリィ・L・ヘイデン)
彼女の実際の経験を書いたノンフイクションだ。
もう、3分の2を読んだあたりから涙がポロポロ頬を伝って流れ落ちてきて
後半には、「おんおん」と声を出して泣きながら本で顔を覆ってしまった。
「可哀相」とか、「悲しくて」とかで泣けたんじゃない。
心が震え、感動して泣いたのだ。
登場人物がまた、なんとも魅力的だったな。
心に受けた深い傷があっても、
耐えがたい程の悲しみを経験したとしても、
ほんの少しの目標や希望を持つことができれば
顔を上げてまっすぐに今日と向き合い、
そして明日を迎えることが出来るのだろうと思う。
いい本だったな。
きっと私の中で忘れられない1冊になるだろう。
もし興味を持ったら読んでみてね。
長い待ち時間に備えて、姪っ子から借りたまま
まだ一度も開いてない1冊の本をお供に持って家を出た。
「シーラという子」というタイトルのその本は、
大学で児童心理学を学んでいる姪っ子が
「ぜひ読んで欲しいから。」 と言って持ってきてくれた。
彼女が高校生の頃にこの本を読んで、
今の進路を決めるきっかけになったのだと言う。
姪っ子は将来、心に大きな傷を受けてしまった子供たちを
ケアする仕事に就きたいのだそう。
耳鼻科の待合室でその本を開いてからというもの、
まるで心が強力な磁石で引き寄せられたかのように
その本から離れる事ができなくなってしまった。
耳鼻科での待ち時間も終わり、(1時間半位あったのにあっという間だった。)
薬局の待ち時間もずーっと本に釘付け。
ご飯の支度の間も頭の中は本の内容で埋め尽くされていて、
みんなが寝静まってからは、久しぶりに夜中まで読みふけってしまった。
このまま一晩で読みきってしまおうかと思う位、本を閉じるのがいやだったが、
翌日の生活のリズムが狂ってしまうと自分が大変な思いをするだけなので、夜中の2時を回ったところで寝る事にした。
朝、目がさめてからも頭の中は本の続きを読むことでいっぱい。
落ち着いてじっくり読むために、洗濯機を回し、掃除機を掛け、食器を洗い、
やるべき仕事をさっさと済ませてから本の続きを読み始めた。
”シーラ”は6歳の女の子だ。
幼い頃に母親に捨てられ、刑務所から出てきた父親に引き取られて虐待を受け続け、貧困な環境でボロ雑巾のように扱われて過ごしてきた。
彼女の心は閉ざされ、世の中に対し敵意を剥き出しにしてありとあらゆる社会的問題行動を起こす。
シーラは3才の男の子を誘拐して木に縛り付け、火をつけて重症を負わせた。
裁判によって精神病院に入れられる事が決まったシーラは、
病院の空きが出るまで ”トリィ”という女性教師が受け持つ
『くず学級』に送り込まれることになった。
シーラはこの教室でトリィと過ごした5ヶ月の間に
ここで関わった人々から注がれる愛によって少しずつ心を開き、
本来持っていた才能を開花させ、未来への希望を見出していく。
”トリィ”という女性教師がこの本の著者。(トリィ・L・ヘイデン)
彼女の実際の経験を書いたノンフイクションだ。
もう、3分の2を読んだあたりから涙がポロポロ頬を伝って流れ落ちてきて
後半には、「おんおん」と声を出して泣きながら本で顔を覆ってしまった。
「可哀相」とか、「悲しくて」とかで泣けたんじゃない。
心が震え、感動して泣いたのだ。
登場人物がまた、なんとも魅力的だったな。
心に受けた深い傷があっても、
耐えがたい程の悲しみを経験したとしても、
ほんの少しの目標や希望を持つことができれば
顔を上げてまっすぐに今日と向き合い、
そして明日を迎えることが出来るのだろうと思う。
いい本だったな。
きっと私の中で忘れられない1冊になるだろう。
もし興味を持ったら読んでみてね。
by korizo | 2006-05-19 23:03 | いいもの見たぞ~