自分を取り戻す時
2006年 05月 04日
4日前から子ども達が全員で、まーさん(夫)の実家がある埼玉に行っている。
子ども達の事を空港で見送ったあと、体が不思議な感じになった。
今まで長い時間ずっと張り詰めていた太い、太い緊張の糸が、
(糸って言うよりバイパス・・かな。)「バヒーン」という音を立てて遮断され、
自分の中のその部分だけ電源がoffになった感じ。
ズッシリと背中にしょった『保護者』という名の肩書きから開放されていくのを感じた。
フワフワした気持ちのまま、泊りがけで遊びに来ている大学生の姪っ子と
まーさんとわたしの3人で家に向かった。
家に着くと大人3人でそれぞれにテキパキと家の仕事をこなす。
アレして、コレして、などといちいち声をかけなくても
それぞれがやるべき事を解っているから、音楽を聴きながらビール片手に
サクサクと作業は進んでいく。
一時間もすると洗濯も終わり、お風呂の準備も整い、寝床に布団が敷かれ
きれいに掃除機のかけられた部屋でテーブルには夕食が並ぶ。
たった3人だから、夕飯はフライパン一つでパエリヤ。
たっぷりのニンニクとたまねぎ、鶏肉と海老とアサリ、ピーマンとパプリカ。
ガラスの蓋を開けるとサフランの香りが食欲に火をつける。
生のレモンをぎゅぎゅっと搾ってふりかけ、3人でほおばる。
んっまい~。(涙)
何よりも、静かなのが御馳走。
何よりも、埃が立たないからくつろげる。
3人で同じ事を言った。
「雑音がないと音楽がちゃんと聞こえるね。」
二日目は私もまーさんも仕事。
姪っ子に留守番を頼み、いつもより早めに仕事場に着くことが出来た。
時間に余裕があると、仕事のスイッチがスムーズに入るんだね。
カットと顔そりをして、仕上げたお客さんを車椅子で部屋までご案内すると、
たまたま家族の方がいらしていて、そのまま車椅子を引き渡した。
挨拶をしてその場から離れたが、次のお客様を迎えに行く都合で
くるっと振り返って、今別れたお客さんの後を追うような形になった。
二人に近づいていくと、たまたま会話が耳に入った。
「お母さん素敵よー。すごく上手な美容師さんだね、よかったねー。」
つい嬉しくなって「いやはは、ありがとうございます。」と後ろから声をかけて
ビックリさせてしまった。
仕事がほめられるのは嬉しいなあ。
いい気分で仕事を片付け、家に帰ると姪っ子が掃除機をかけててくれた。
めったにないことに、姪っ子と女二人だけの貴重な時間。
二人で岩盤浴に行くことにした。
友人に教えてもらった手稲駅の女性専用岩盤浴は、静かできれいで
おっされ~で心地よくて、まさしく大人の癒し空間。
姪と二人で、修行のように出たり入ったりを繰り返す。
普段は全然汗をかかない体質の私なのに、笑っちゃうほどの汗が体中から吹き出てきた。
おかげで近頃痛くて悩みだった右肩の痛み(職業病)がずい分楽になり、
お肌も、おしりまでつるんつるんに!!
その後、二人で美味しいご飯を食べて楽しくおしゃべり。
帰りの車の中でふと、心おだやかで陽気な自分に気がつく。
「ねぇ、あたしってほんとはこういう性格だったんだっけね。」
すると姪っ子が「私もそう思ってた!今日は一回も怒ってないね!」だって。
翌日も仕事。何の心配もなく仕事に没頭できる。
そして夜は、学校のお父さんお母さんと担任の先生との親睦を兼ねての
飲み会に夫婦で出席。
30歳で夫婦共稼ぎの先生は、奥様の方が仕事の帰りが遅いという事で
(新聞記者なんだって!)3歳のお嬢さんを連れて出席していた。
甲斐甲斐しく我が子の世話をする父親の姿に、映画で見た皇帝ペンギンのお父さんがかぶる。
そうだよね、子育てってほんとに大変なことだよね。
だけど、自分のことを必要としている小さな存在があるからこそ
自分では思いがけないくらいタフになれるし、がんばり続けることが出来る。
それに比べると今日の私たちは、全く家を心配することもなく、
時間を気にすることもなく、純粋にその席を楽しむことが出来たな~。
先生、もうしばらく頑張ってね~。
その次の日はまーさんも私も完全Off。
あえて何も予定を入れずにゆっくりと過ごす。
昼近くまでゆっくり二度寝して、二人で家の家事をゆっくりやって
夕ご飯の買出しに出たついでにCDを借りてきて、新しい車用のテープを作ったり。(うちの車、未だにテープです。)
夜は二人で手巻き寿司。
山わさびを畑から掘ってきて、お刺身と一緒に山ほどのっけて食べる。
今年初めての山ワサビ、サイコー!
ビールが、んまい~!!
さてさて、いよいよ今日で最後の日だな。
どんな風にすごそうか?
自分のペースで動けるのは今の私にとって本当に贅沢なこと。
これから子どもの成長とともに少しずつこんな時間が持てるように
生活が変わっていくんだろうな。
明日、4人の子供達の顔を見るのが楽しみです。
呼んでくれた埼玉のじいじ、おばあちゃん、面倒を見てくれているお義姉さん
みんなに感謝です。
子ども達の事を空港で見送ったあと、体が不思議な感じになった。
今まで長い時間ずっと張り詰めていた太い、太い緊張の糸が、
(糸って言うよりバイパス・・かな。)「バヒーン」という音を立てて遮断され、
自分の中のその部分だけ電源がoffになった感じ。
ズッシリと背中にしょった『保護者』という名の肩書きから開放されていくのを感じた。
フワフワした気持ちのまま、泊りがけで遊びに来ている大学生の姪っ子と
まーさんとわたしの3人で家に向かった。
家に着くと大人3人でそれぞれにテキパキと家の仕事をこなす。
アレして、コレして、などといちいち声をかけなくても
それぞれがやるべき事を解っているから、音楽を聴きながらビール片手に
サクサクと作業は進んでいく。
一時間もすると洗濯も終わり、お風呂の準備も整い、寝床に布団が敷かれ
きれいに掃除機のかけられた部屋でテーブルには夕食が並ぶ。
たった3人だから、夕飯はフライパン一つでパエリヤ。
たっぷりのニンニクとたまねぎ、鶏肉と海老とアサリ、ピーマンとパプリカ。
ガラスの蓋を開けるとサフランの香りが食欲に火をつける。
生のレモンをぎゅぎゅっと搾ってふりかけ、3人でほおばる。
んっまい~。(涙)
何よりも、静かなのが御馳走。
何よりも、埃が立たないからくつろげる。
3人で同じ事を言った。
「雑音がないと音楽がちゃんと聞こえるね。」
二日目は私もまーさんも仕事。
姪っ子に留守番を頼み、いつもより早めに仕事場に着くことが出来た。
時間に余裕があると、仕事のスイッチがスムーズに入るんだね。
カットと顔そりをして、仕上げたお客さんを車椅子で部屋までご案内すると、
たまたま家族の方がいらしていて、そのまま車椅子を引き渡した。
挨拶をしてその場から離れたが、次のお客様を迎えに行く都合で
くるっと振り返って、今別れたお客さんの後を追うような形になった。
二人に近づいていくと、たまたま会話が耳に入った。
「お母さん素敵よー。すごく上手な美容師さんだね、よかったねー。」
つい嬉しくなって「いやはは、ありがとうございます。」と後ろから声をかけて
ビックリさせてしまった。
仕事がほめられるのは嬉しいなあ。
いい気分で仕事を片付け、家に帰ると姪っ子が掃除機をかけててくれた。
めったにないことに、姪っ子と女二人だけの貴重な時間。
二人で岩盤浴に行くことにした。
友人に教えてもらった手稲駅の女性専用岩盤浴は、静かできれいで
おっされ~で心地よくて、まさしく大人の癒し空間。
姪と二人で、修行のように出たり入ったりを繰り返す。
普段は全然汗をかかない体質の私なのに、笑っちゃうほどの汗が体中から吹き出てきた。
おかげで近頃痛くて悩みだった右肩の痛み(職業病)がずい分楽になり、
お肌も、おしりまでつるんつるんに!!
その後、二人で美味しいご飯を食べて楽しくおしゃべり。
帰りの車の中でふと、心おだやかで陽気な自分に気がつく。
「ねぇ、あたしってほんとはこういう性格だったんだっけね。」
すると姪っ子が「私もそう思ってた!今日は一回も怒ってないね!」だって。
翌日も仕事。何の心配もなく仕事に没頭できる。
そして夜は、学校のお父さんお母さんと担任の先生との親睦を兼ねての
飲み会に夫婦で出席。
30歳で夫婦共稼ぎの先生は、奥様の方が仕事の帰りが遅いという事で
(新聞記者なんだって!)3歳のお嬢さんを連れて出席していた。
甲斐甲斐しく我が子の世話をする父親の姿に、映画で見た皇帝ペンギンのお父さんがかぶる。
そうだよね、子育てってほんとに大変なことだよね。
だけど、自分のことを必要としている小さな存在があるからこそ
自分では思いがけないくらいタフになれるし、がんばり続けることが出来る。
それに比べると今日の私たちは、全く家を心配することもなく、
時間を気にすることもなく、純粋にその席を楽しむことが出来たな~。
先生、もうしばらく頑張ってね~。
その次の日はまーさんも私も完全Off。
あえて何も予定を入れずにゆっくりと過ごす。
昼近くまでゆっくり二度寝して、二人で家の家事をゆっくりやって
夕ご飯の買出しに出たついでにCDを借りてきて、新しい車用のテープを作ったり。(うちの車、未だにテープです。)
夜は二人で手巻き寿司。
山わさびを畑から掘ってきて、お刺身と一緒に山ほどのっけて食べる。
今年初めての山ワサビ、サイコー!
ビールが、んまい~!!
さてさて、いよいよ今日で最後の日だな。
どんな風にすごそうか?
自分のペースで動けるのは今の私にとって本当に贅沢なこと。
これから子どもの成長とともに少しずつこんな時間が持てるように
生活が変わっていくんだろうな。
明日、4人の子供達の顔を見るのが楽しみです。
呼んでくれた埼玉のじいじ、おばあちゃん、面倒を見てくれているお義姉さん
みんなに感謝です。
by korizo | 2006-05-04 10:58 | ココロの叫び